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万葉集
二十
二月〈○天平勝宝七歳〉十四日、常陸国部領防人使大目正七位上息長真人国島進歌数十七首、 但拙劣歌者不取載之、
祁布与利波(けふよりは)、可弊里見奈久氐(かへりみなくて)、意富伎美乃(おほぎみの)、之許乃美多氐等(しこのみたてと)、伊泥多都和例波(いでたつわれは)、
右一首、火長今〈○今恐日誤〉奉部与曾布、
阿米都知乃(あめつちの)、可美乎伊乃里氐(かみおいのりて)、佐都夜奴伎(さつやぬき)、都久之乃之麻乎(つくしのしまお)、佐之氐伊久和例波(さしていくわれは)、
右一首、火長大田部荒耳、〈○下略〉