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倭訓栞
前編十六/都
つと(○○)〈○中略〉 苞苴おいふは裹むの義なるべし、よて万葉集に裹字おつとゝよめり、又つゝみもてゆかん、見ぬ人のため、ともあれば、みも反も、つも反と也、山づと、浜づと、道ゆきづと、い中づとなどは、そこの土産おいひ、手向のつと、家づと、都のつとなどは、其土産おもて、こんずる所おいへば、共に通へり、