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伊勢物語

むかし男、みちの国に、すゞうに行いたりにけり、そこなる女、京の人は、めづらかにやおぼえけん、せちに思へる心なん有ける、〈○中略〉おとこ京へなんまかるとて、
くりはらのあねはの松の人ならば都のつと(○○○○)にいざといわまし、といへりければ、よろこぼひて、思ひけらしとそ雲おりける、