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貞丈雑記
九/進物
一進物の小袖の下とづる事、豊記抄に雲、小袖、そでの下とぢ候事、数余多候時の事に候、御成之次第に雲、御練貫五重、袖のしたおとぢ、五重お又総おとぢ候て、だんしお広ぶたにすへ、其上に練貫お置て、紙の切目御前になすべし雲々、〈だんしそへざる時も同前なり〉小袖の袖下おとづるに、男女の替りあり、男の方は片かぎ、女の方は諸(もろ)かぎ也、ともにふさお付る也、女房故実条々に見たり、