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古今著聞集
十三/祝言
延長二年十二月廿二日、内裏御賀〈○醍醐、四十賀、〉お中宮〈○醍醐后藤原穏子〉奉らせ給けるに、〈○中略〉中宮の御かたより、楽器お奉らせける中に、北辺左大臣〈○源信〉の清和御時、手自かゝれたる、春鶯囀の筝の譜お、木の枝(○○○)に付て奉られける、めづらしくやさしき、御おくりものなりかし、