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源氏物語
四/夕顔
かの夕がほのやどりには、〈○中略〉惟光おかこちけれど、いとかけはなれ気色なくいひなして、なおおなじごとすき(○○)ありきければ、いとゞゆめの心ちして、もしずりやうの子どもの、すき〴〵しきが、頭の君におぢ聞えて、やがていてくだりけるにやとぞ思ひよりける、