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枕草子

あり〳〵てずりやうに成たる人のけしきこそうれしげなれ、わづかにあるずんざのなめげにあなづるも、ねたしと思ひ聞えながら、いかゞせんとてねんじ過しつるに、我にもまさる物どものかしこまり、隻仰せうけ給はらんと、ついせう(○○○○)するさまは、ありし人とやは見えたる、