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誹謗は、そしると雲ふ、大にしては、濫に国家の政事お誹譏し、小にしては、陰に陽に他人の行為お詆毀するが如き是なり、
罵詈は、のヽしると雲ひ、旧くは又のるとも雲へり、他に対して、己の鬱憤お散じ、若しくは他お侮辱せんが為に、高声お放ちて、之お惡口するお謂ふなり、