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嘲戯は、又嘲弄と雲ひ、邦語に之おあざけると雲ふ、人若しくは世お謗り笑ふお謂ふなり、而して其之お為すや、或は事に託して諷刺し、或は言語お弄して誹謗し、或は動作お以て、之お邪揄し、往々にして滑稽に類するものありと雖も、要するに侮蔑の意お含まざるは無し、而して人に異名お附し、又は歌謡に合せて他お嘲弄せし事は、姓名部名篇異名条、神祇部新嘗祭篇豊明節会条等に載せたれば、宜しく参看すべし、