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枕草子

つくも所の別当する比、たれがもとにやりけるにかあらん、物のえやうやるとて、これがやうに仕るべしとかきたるまんなのやう、もじの世にしらずあやしきお見つけて、それがかたはらにこれがまゝにつかうまつらば、ことやうにこそめるべけれとて、殿上にやりたれば、人人とりて見て、いみじうわらひけるに、おほはらだちてこそうらみしか、