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古事談
二/臣節
一条院御時、実方与行成於殿上口論之間、実方取行成之冠、投棄小庭退散雲々、行成無繆気、静喚主殿司、取寄冠擺砂著之雲、左道にいまする公達哉雲々、主上自小蔀御覧じて、行成は召仕つべき者也けりとて、被補蔵人頭、〈于時備前介、前兵衛佐也、〉実方おば歌枕みてまいれとて、被任睦奥守雲々於任国逝去雲々、