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源氏物語
十五/蓬生
ぬす人(○○○)などいふひたぶる心あるものも、おもひやりのさびしければにや、此宮おば、ふようのものにふみすぎて、よりこざりければ、かくいみじき野らやぶなれども、さすがにしんでんの内ばかりは、ありし御しつらひかはらず、〈○下略〉