[p.0848]
一目千軒
天神(○○)之事〈並〉大天神(○○○)之事
むかしは価廿五匁なりし故、御縁日に表して天神といひならはせけるとぞ、其縁おとりて、此職お梅の位(○○○)と雲、是則御神木の由縁也、〈○中略〉此職より太夫にもすゝむ、前々は大天神小天神とて、二しな有、あたひも高下ありて、大天神は四十三匁にて、もらひ十三匁はありしに、宝暦元未年やみたり、今は大小の差別なし、隻天神と許り也、大天神今はなし、