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一目千軒
牽頭(たいこ)女郎の事〈並〉芸子(げいこ)の事
唐土にては、六頭子、又牽頭とも雲、是男女に限らず、座お持ものおいふなり、今太鼓と俗に書、是花おうてばなるといふ心とぞ、此説非也、是太夫、天神、自三味線弾ざる故、三弦ひかさんとおもへば、此女郎およぶ也、又芸子もいふもの外にあり、むかしはなかりしに、宝暦元未年にはじまる、