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嬉遊笑覧
九/娼妓
揚屋さしがみは、揚屋より娼家へ太夫おかりにつかはす公験なり、犬枕に、長きものせつ句正月のおさしがみとあり、平日とは、文言異なるにや、尾張屋清十郎より、三浦四郎左衛門へ、太夫薄雲おかりに遣したるさしがみ、寸錦雑綴に出たり、五元集、恋の年差紙籠おさらへけり、竹文点、前句付、どうもいはれぬ〳〵、さし紙お揚屋の妻が一となぐり、