[p.0936]
皇都午睡
三編中
深川仲丁は女郎より芸者〈上方の芸子〉遊びおおもとする所にて、芸者の置屋お見番と雲ひ子供芸者お羽織と雲ふ、是は二人お一組として芸者一人料なり、羽織とは腰より下は売らぬといふ謎なりとぞ、地前にて出るおでへしと雲、仕替に出すお倉がへと雲て、幇間お男芸者、町牽頭お野大根と雲ふ、