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嘉永明治年間錄

安政四年十月十四日、亜人下田滞留中囲娼風説、
亜人下田に滞留中、はるりす儀、当五月より、同所坂下町きちと申す芸子、一け年給金百二十両の仕切にて、当金二十五両にて召抱へ、柿崎村へきち休息所出来罷在、毎夜玉泉寺へ通ひ候由、ひうすけん儀は、同所弥治川町ふじと申す売女、一け年給金九十両に仕切、当金二十両にて召抱へ、是又毎夜玉泉寺へ通ひ候由、