天保集成糸綸錄

八十

天明八申年八月
寺社奉行〈江〉
天明五巳年被仰出候通、其節迄無支配に而罷有候盲僧は御配下に被加、且其以後御配下お相願候盲人は、武家陪臣忰之分計御配下に被加、縦地神経読誦竈祓等之類、盲僧之致作業候而も、撿挍支配に付来候分は、御配下には不相成事候間、相廻され候家司共、先々において弥紛敷取扱無之様可致候、若紛敷儀於有之は、急度御沙汰可有之旨、家司共〈江〉、猶又厳敷申聞置候様、青蓮院宮坊官〈江〉可被相達候、
文化二丑年五月
撿挍之支配可請盲人之儀に付、去申〈○天明八年〉十一月御触有之、且又撿挍之支配可請盲人共は、住所名前相認、本所一つ目総錄方〈江〉相届け可申旨、当酉四月御触有之、其度々町中触知らせ置候処、今以総錄方〈江〉届不申出族多有之由、不埒之至に候、右御触之趣、名主家主共より盲人共〈江〉銘々申聞候はヾ、総錄方〈江〉相届候儀、遅滞可致様無之事に候、若等閑に致置、御触承知不致族有之、右之通に候哉、前書之趣、名主共得と致承知、家主共より申聞、撿挍之支配可請盲人之分は、住所名前相記、早早総錄方〈江〉罷越候様可致候、
但琴、三味線等、針治、導引お以渡世不致、親之手前に罷在、総錄之支配不請もの共も、名主支配 限相糺、承置候様可致候、
右之通、安永六酉年五月申渡置候処、隻今に而は総錄〈江〉届出候もの無之由に候、以来年々人別改之節、町役人取調、総錄方〈江〉可届出旨申渡候様可致候、
丑五月