盲人並諸取計

盲人

盲人御仕置例
文化十酉年御渡
十四
堺奉行伺
一無宿次兵衛偽之往来手形お以、村送りに相成候一件、
無宿 次兵衛
右のもの儀、旅行中、病気発、行倒候節之ため、往来手形所持いたし候へば、可然旨勘太郎申聞候迚、伺人相頼、宇兵衛認候往来手形に、勘太郎所持之印形お押、相渡候お持参、西国四国順拝之上、肥後国に而行倒候節、偽之居所庫聞、長承寺村迄村送に相成罷越候段、不届に付、泉州払可申付哉之段可奉伺ものと奉存候得共、盲人之儀、其上親族等も無御座候間長吏共〈江〉引渡、様々徘徊為致間敷、
此儀去る酉年、根岸肥前守伺之上御仕置申付候、日光御門主家来坂大学忰坂金吾儀、親類いつ、譲地面之儀に付、同人後見新七より、父大学並坂昌永定右衛門新七と、水茶屋並此もの妾お差置候別宅に而、度々会合いたし候段、大学及承、厳敷叱り、他行被差免申間敷と存、右出入に事寄、町方組のものより呼に取越候趣に手紙之下書認、小もの三平に申含、十右衛門に認貰、大学お欺候始末、不届に付、江戸払申付候例に見合、往来手形取拵之儀、発迄者不致候得共、現在相違之往来手形持歩行、身分お偽り候上者、於事実同様之儀、江戸払者堺両郷払に相当り候段に付、堺両郷払に而相当可仕処、盲人之儀故、無宿に候とも、座法之通可申付旨申渡、其筋〈江〉引渡候方可然間、非人乞食之類に無之、無宿盲人不届有之もの、諸奉行所並遠国城下陣屋等に而糺之上、座法之通可申付旨申渡、其所に若撿挍勾当不罷在候へば、最寄在名以上座元抔之類〈江〉引渡、差支之筋無之哉之段、寺社奉行より総錄吉川撿挍〈江〉相尋候処、京都職十老〈江〉も申遣候上、差支無之旨、今般申立候間、堺両郷払可申付処、盲人之儀に付、座法之通可申付旨申渡、其所撿挍勾当〈江〉引渡、若撿挍勾当不罷在候へば、最寄在名以上座元抔〈江〉引渡、
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