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明良洪範

又同家〈○池田忠雄〉の三浦舎人の嫡子帯刀へ、忠勝〈○酒井〉の末女お送らんと申されしが、同心せず、〈○中略〉忠勝感心し、万事其方の心次第に取扱ふべしと申さるヽ故、事調ひける、三浦は禄も家人も多く、不自由なけれど、婚姻有し後は、万事質素にて、調度なども、花美なる物は用ず、膳部も平膳黒椀にて麁菜也、