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茶式湖月抄
三篇下
精進椀(○○○)形寸法
食椀〈○図略、下同、〉 総高二寸六分半、さし渡四寸八分半、〈ひもとも〉深壱寸六分、かう台高〈外六分、内五分半、〉同広三 寸四分、厚一分二厘、
同蓋 総高壱寸五分七厘、さし渡四寸三分、かう台高〈外二分余、内三分、〉さし渡二寸一分半、厚八厘、
汁椀〈但し汁わんより上ふた二つともこそりわん也、食わんとは形かはるなり、〉
総高二寸四分半、さし渡四寸四分、〈但しびもとも〉深壱寸五分半、かう台高〈外四分半、内四分六厘、〉広二寸二分半、 厚壱分、
同蓋 総高壱寸三分半、さし渡四寸分半、かう台高〈外壱分七厘、内弐分、〉広〈○原書寸法欠〉厚七厘、
右ふた二つとも汁椀と同形なり、猶口にひもなし、食椀ばかりひもあり、ぬり内外朱、かうだいの内いづれも黒塗也、地ずりは朱の方也、何れも椀の深さなり、かつこう汁わんと同事也、食わんは壱つはなれたる形ち恰好なり、是お皆朱の精進わんとて利休ごのみなり、
精進椀に付坪皿之寸法
平皿 総高一寸八分、さし渡四寸三分半、かう台高三分二厘、広二寸一分半、厚一分二厘、
恰好常にある平皿同事也、外のひも上より四分半の所にあり、下のめん上より壱寸分半の所にあり、めん広五分、
同蓋 総高九分半、さし渡四寸七分、かう台高二分七厘広一寸二分、厚一分弐厘、
坪皿 総高二寸五分、さし渡三寸八分半、かう台高三分七厘、広一寸九分、厚壱分、恰好つねにある坪皿同事なり、外のひも上より六分三厘のところにあり、下の面上より一寸七分弐厘の所にあり、めん五分、
同蓋 総高九分、さし渡四寸二分三厘、かう台高弐分八厘広壱寸五分二厘厚壱分、
右塗やう、本椀同事なり、