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今昔物語
二十八
三条中納言食水飯語第廿三
中納言、〈○藤原朝成〉例食ふ様にして、水飯持来と宣へば侍立ぬ、〈○中略〉大きなる碗お具したり、〈○中略〉中納言、碗お取て侍に給て、此れに盛れと宣へば、侍匙に飯お救つヽ、高やかに盛上て、nanに水お少し入れて奉たれば、中納言台お引よせて、碗お持上給たるに、然許大きなる手に取給へるに、大きなる碗かなと見ゆるに、気しくは非ぬ程なるべし、〈○又見宇治拾遺物語〉