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渡世身持談義

身代堅地の椀屋も今は損の上塗
今から大掛な思付お止にして、其儘親の代から仕続きたる、昔の椀屋おたまかにして見んと、本心に立帰り、鳴滝の姨に預け置たる、百両の金お取戻して元手とし、今より家お堅地の椀屋(○○)お、地道にして行んと、上分別お出し、〈○下略〉