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空穂物語
俊蔭二
この猿六七ひきつれて、さま〴〵の物のはお、くぼてにさして、しい、くり、かき、なし、いも、ところなどおいれて、もてくるおみ給に、いとあはれに、さはこれにやしなはれて、有なりけりと、めづらかにおぼさる、