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源氏物語
四十九/寄生
よひすこしすぐる程におはしましたり、しん殿のみなみのひさし、ひんがしによりておましまいれり、御台やつ、れいの御さら(○○)など、うるはしげにきよらにて、又ちひさきだいふたつに、くえそくのさらども、いといまめかしうせさせ給ひて、もちいまいらせ給へり、