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七十一番歌合

十七番 左 ひきれうり
秋うるしぬる夜はいかにわれひきれはけめは白き村雲の月
左さることゝは聞ゆるお、はけめと雲やたゝ詞ならん、絶まといふべきお、ひきれに引れていへるにや、〈○中略〉
我恋はしはすのはてのうりひきれぬるかとすればいそぐ別路
左しはすのいそがはしさに、なま塗のひきれは、さもと聞えたり、