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万宝全書

高麗焼物之類
古三島(○○○) 渡りにてひとへに古き物也、愡じて三島手と雲は、茶碗の表に三島暦お見るごとくに竪なる細き絵あり、よつて又是お暦手共雲なり、〈○中略〉鉢、〈○三島手鉢、中略、〉
一雲鶴(○○○) 地紋に雲鶴の絵有、絵お書、上に薬おかけたる物なり、〈○中略〉鉢(○)、〈○中略〉
刷毛目(○○○)、とは内にても外にても、又内外共にても、はけにてはきたるやうに筋あり、ほり出の手と雲、〈○中略〉鉢、〈○中略〉
金海(○○)〈○中略〉 鞁革(つヾみかは)鉢有、内に金之字色々有、〈○中略〉
御本手(○○○) 利休、織部本なり、是は両人共に公方より、御本お受物好お加へ、高麗へ挑へ遣されしお、本のごとくにして本朝へわたりたるお、御本手と雲、次第々々に御本有、〈○中略〉鉢、皿、