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〈北里劇場〉
隣の疝気
大名の留守居も、大かたは手前の宅にて、しつそに寄合、料理等随分かろく、もし茶屋にて寄合と雲へども、今は焼物に鰹節ひくことさへ、常と心得、傘などひくことあり、又は吸物椀、皿、さ鉢(○○)、その外下直成る道具、煮物には、更に火お不入、なまもの持帰り、家内のさいとする、