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大塚嘉樹随筆
六
赤木机
今本宮の饗の度、大膳職より調進する所の赤木机は檜木にて造り、蘇芳お以て塗るなり、〈蘇芳木闕如の故なり〉面には小葵の裂お押す、〈或は生の平絹なるもあり〉然して其の常の文机の如しと雲ふものに合へり、本文に(三中口伝の)又雲、如囲碁局足四角立之と雲へるは、別の製作にや、〈今の世、其ものヽ如は見ることなし、〉難考、
完政六年七月註之 嘉樹
今本宮の饗の度、大膳職より調進する所の赤木机は檜木にて造り、蘇芳お以て塗るなり、〈蘇芳木闕如の故なり〉面には小葵の裂お押す、〈或は生の平絹なるもあり〉然して其の常の文机の如しと雲ふものに合へり、本文に(三中口伝の)又雲、如囲碁局足四角立之と雲へるは、別の製作にや、〈今の世、其ものヽ如は見ることなし、〉難考、
完政六年七月註之 嘉樹