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源氏物語
三十四/若菜
夜に入ぬれば、あるじの院がたも、まらうどの上達部たちも、みな御前にて、御あるじのことさうじ物にて、うるはしからず、なまめかしくせさせ給へり、院の御まへにせんかうのかけばん(○○○○○○○○○)に、御はちなど、昔にかはりてまいるお、人々涙おしのごひ給、