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年中定例記
殿中従正月十二月迄御対面御祝已下之事
一御祝〈○年始〉はてゝ朝供御参候、〈○中略〉丸桶とて、口一尺四五寸計なる鉢お、赤漆にぬりたるに、あさぎのすゞしの絹にてはりたるふたおして、持て参て御かけばんにならべ申候、常は御懸盤にて参候、御台様も同前に仕候、御精進の時は、あしの付たる折敷にてきこしめし候、御かけばんは〈○御かけばんは、原書作御はんにて候、拠一本改、〉いづれも外おせいしつにぬり、内おば光明朱にてぬられたるにて候、