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嬉遊笑覧
二下/器用
蝶足の膳は、明暦万治のころの草子の絵に、菓物などお盛る図あり、その時代の折敷なるべし、今の蝶足に較れば、足低く先尖りたり、按るに、これけそくの類也、足の形、蝶花形に似たれば、花足にむかへて、蝶足といふなるべし、