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守貞漫稿
後集一/食類
膳飯台〈○図略〉蓋おふせたる所也、食する時、下の如く仰けて、其上に碗お置き、食て後拭て台に碗お納む、下の如く引出しあるもあり、春慶ぬり、或は黒かき合せぬり也、
京坂市民平日専用之、江戸にては是お折助膳(○○○)と異名す、其故は用之者、毎食後に膳椀の類お洗はず、唯月に四五回洗之、其間は布巾にて拭之納む、此故禅僧及び武家の奴僕用之也、奴僕俗に折助と異名するが故也、