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槐記
享保十二年八月十二日、参候、仰に、〈○近衛家熙〉来る十八日には、東宮御方〈○桜町〉本殿へ渡御なるべしと仰出されたり、〈○中略〉渡御の間は、諸卿お初として、末までのこらず平折敷也、還御の跡の饗応は、大臣は大臣、公卿は公卿、殿上人は殿上人と、それ〴〵に膳部おかへて、三宝(○○)もあれば、足うちもあり、勿論ひらおしきもあり、それ故二段になりて、別してやかましきこと也と仰らる、
○按ずるに、神事に用いる四方三方の事は、神祇部祭具篇に在り、