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倭訓栞
前編二十五/比
ひらか 日本紀に平瓫およめり、かは笥(け)の義成べし、式に或は水瓫お訓ぜり、又手湯瓫もあり、新撰字鏡に〓およめど考得ず、鍑もよめり、倭名抄に盆およめり、瓫に同じ、唐韻に瓦器也と見えたり、今俗漆器に音おもて盆とよぶものは、其形の似たる成べし、もと槃の属也、