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空穂物語
吹上之下
はまのほとりの花さかりになりぬ、君達花御覧じに、はやしのいんに出給ふ、〈○中略〉ぢむのおしき廿ぢむのろくろひきのおほんつき(○○○○○○○○○○○)ども、しき物うちしき心ばへめづらかなる、〈○中略〉君だち御はらへしになぎさのいんにいで給て、〈○中略〉かねの御つき(○○○○○○)どもしておまへごとにまいりたり、