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御たのみの記
本式柳の木にて作る、柳なき時は杉にてもよし、されども柳樽といふ、寸尺定法なし、かつこうよく作るべし、手の短きは見ぐるし、樽に書付する事無之、注文には柳幾荷と書之、樽の字は不書之、樽の口お人の左へ向けて置べし、樽の手はたてに成べし、