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童蒙酒造記

新樽(○○)之事
一熊野木取は木香(が)強し、故に湯ふりして、又水ふりして、扠水気お乾かせ酒お詰べし、又すほん樽は木香弱し、依之其儘詰べし、
呑口木の事
一杉の口木は其儘逅ふ、弱檜(さわら)口木は湯にて煮てほして遣ふべし、苦みお去る為也、