[p.0198]
政談

酒屋に樽拾と雲、御用と雲者有て、下々酒お調ること自由なる故、寒気お防ぐ為に調て飲む、〈○中略〉此五六十年以前は、〈○中略〉樽拾と雲者も無れば、酒お呑むこと不自由也、此等に依て見れば、下々一人の身の上にても、物入多き世界に成たり、