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河海抄
十四/横笛
御まへちかきらいしどもお
罍子、又櫑子、〈和名〉〓子、〈同上〉罍、〈音雷又作鐺〉
玉罍、〈遊山窟〉たかつきのすがたにて、上はぬりおけのふたお、あおのけたるやうなる物也、おきぶちおたかくしたる也、内は朱漆、外は黒漆、螺鈿様々也、菓子などお入らるゝ也、内蔵寮に被納之、詩に金罍とあるは酒樽也、もたいと訓之、礼記、山罍、其形似壺、容一斛、刻而画之、為雲雷之形也雲々、韓詩雲、天子以玉飾、諸侯大夫皆以黄金、士以梓、是等皆酒器也、然而我朝摸彼形歟、