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倭訓栞
前編二十五/比
ひさげ 枕草子にひさげと見ゆ、資暇錄に偏提と見え、拾遺記に、元和間謂之注子、仇子良惡同鄭注名、去柄安繫名偏提といへり、神宮雑例集に提と記せり、海人藻芥に、提は右の手おもて持つ、左の手お寄と見えたり、