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参考源平盛衰記
三十九
重衡酒宴附千寿伊王事
以上南都異本〈○平家物語〉無、而雲、其日も暮しかば、中将〈○平重衡〉お持成かと見えて、垂腹瓶子持て参たり、清げなる家子侍、肴盃面々に持て参、狩野介一段下りたる所に座席調て畏、〈○中略〉雨中の御徒然何か苦しく候べきなれば、一瓶子懐て参候、女房御酌に参給へと申けり、