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類聚名物考
調度十四
螺盃 あふむのさかづき
今思ふに、これは二つのわかち有り、螺鈿といへるは、今雲青貝なり、また介おそのまゝすりて、盃にしたるおも雲ふ、それは漢の書に見えし所の、鸚鵡盃といへるものにて、今此方に鰒介、あるは阿古やといへる物にて、作れるものなり、