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空穂物語
菊宴
しばしばかりありて、すきばこよつに、つらつきすへて、もみぢおりしきて、まづののくだ物もりて、くさびらなどして、おばないろのこはいなどまいるほどに、かりなきてわたる、きたのかたかはらけ(○○○○)に、かくかきていだし給、
あき山にもみぢとちれるたび人おさらにもかりとつげて行かな