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倭訓栞
前編五/乎
おけ 水桶おいふも、令義解に、女神には麻笥お奉るといふに、水桶お書せれば、其似たるより称する成べし、延喜式に、水麻笥、小麻笥と見えたり、今も東国の桶は麻笥の如く、木お屈めて囲とし、樺おもて縫たる物多しとそ、那波氏東山道紀行に、信州古無竹、造桶檜為箍とも見えたり、