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雅遊漫錄

行厨行厨、春撞、携合、提合、山遊提合、食羅等の号、群籍の中多く載す、酒食お納て山川に遊ぶに用ゆ、彼土の制、此土に用に不便なり、世上多く品お尽して形状有意に任て取用ゆべし、今援に委くせず、予〈○大枝流芳〉其形お細く長く作る、世上之物とたがふ、是童僕携来て食器なりと人不見、或書籍、或は巻帖表背の箱の状に作る、又俗ならずして可なり、