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万の文反古

京にも思ふやうなる事なし
朝夕の鍋釜も、それ〴〵に仕入置て、さりとては尻がるに御座候、関東の釣鍋(つりなべ)に大束(おほたば)くべて、二時ばかり焼ども、ものゝにえ不申候お、処々とおかしくぞんじ候、