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倭訓栞
前編九/古
こしき 甑およめり、かしくと通ぜり、炊飯器也と注せり、或は越気の義也といへり、又甗もよめり、延喜式には櫓字お用う、こは城楼也、儀式帳には古曾伎と見えたり、新撰字鏡には〓およめり、本草に甑蔽に作る、又甑おすこしきとよめり、簀こしきといふにや、倭名抄に甑帯こしきわらと見えたり、今いふ月の輪にや、