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貞丈雑記
八/調度
一かなわと雲は、物お煮る時、鍋おかくる物也、鉄にて輪おして、角お三つ立たる物、常に用る物也、江戸にてはごとくと雲也、今も京大坂の人などは、かなわといふ也、〈旧記にかなわすゆると雲事ある故記し置也、古は足お下にして輪お上にして居たり、〉