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東雅
八/器用
鏡かヾみ 其名義のごときは旧釈せし説も多けれど、唯其明かにして明かなるの謂と心得ば、大やうたがふべからず、〈火神お香具土といひ、又悪神香々背男といひしあり、香具、香々、語声の転ぜしにて、すべては火の貌と見えたり、凡物の光耀あるお、かヾやくなどいふは、古言の遺れるなり、鏡おかヾみといふも此義と見べし、〉